2009年12月7日(月)PayPal VS Google Checkout
今回 PayPal に対応するにあたって、Google Checkout についても調べてみました。Google Checkout は、何年か前に日本でも利用できるようになったと話題になっていた記憶があるのですが、今は使えなくなっているようです。
- (2009年12月7日(月) 午前6時8分34秒 更新)
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送金に徹する PayPal、買い物データを集めたい Google?
Google Checkout については、いつも記事をチェックさせていただいている idea*idea さんの記事「PayPal、Google Checkout、Amazon Paymentsについて調べたこと」で改めて興味を持って調べてみました。で、アカウントを登録しようとしていきなりのデッドエンド。今は日本では使えないのですね...。とはいえ、アンドロイドマーケットは日本でも対応するようですから、近々再参入する可能性はあるかもしれません。
そんなわけで、Google Checkout についてはすっかり熱が冷めてしまったのですが、ざっと調べたところでは、思ったより使いにくそうな印象でした。
たとえば PayPal の場合、PayPal にカートの中身を全部伝えなくても、総額のみを通知して決済が可能です。「ダウンロード販売」の解説記事を見ていただければわかりますが、PayPal では総額を通知して決済する場合、ユーザーには総額すら表示されません。PayPal は、PayPal での支払い意志のみを確認して、すぐさまお店のサイトにユーザーを戻してくれます。
そして最終確認はお店のサイトで行い、お店のシステムは最終確認がユーザーによって承認されたことを PayPal に伝えます。このときユーザーが PayPal のサイトに移動することはありません。ユーザーに見えない舞台裏でお店のシステムと PayPal が交信するわけです。
このように最終的な確認がお店の側で行われるため、最終確認後カートの中身をクリアしたり、メールを自動送信したりといった、お店のシステムの処理がやりやすくなっています。
ところが Google Checkout の場合、そういうことが可能なのかよくわかりませんでした。Google Checkout には、決済完了後デジタルコンテンツをダウンロードできる URL を表示してくれるなど、便利な機能もいろいろあるのですが、カートの中身を必ず Google Checkout に伝えなければならない(?)点が、使い方によっては少々使いづらいところです。
Google Checkout の用意しているお買い物体験ページでも、Google Checkout に移動したが最後、ユーザーが元のサイトに戻ってくるとは限らないように見えますね。
たぶん全部 Google におまかせするなら Google Checkout でとても幸せになれそうです。でも、そうでない場合は PayPal の方が使いやすいのではないでしょうか。PayPal アカウントがなくてもクレジットカード決済ができるのも、入り口が広くて利用しやすそうです。
送金という裏方に徹する PayPal に対して、ユーザーが何という商品をいくつ買ったのか、お店がどういう商品を扱っているのか等々、あらゆるデータを取り出したい Google。両者は同じようなサービスのようで実は思惑がまったく違うんじゃないか、そんな気がします。
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