「簡単インストーラー」によるインストール
「簡単インストーラー」によるインストールの手順について解説します。
レンタルサーバのマニュアルなどでサーバ環境を調査します。CMONOS.JP には次の環境が必要です。
- サーバOS
- Linux、Solaris/Unix、BSD、Mac OS X
- ウェブサーバ
- Apache
- Perl CGI スクリプトをどのディレクトリでも実行できるウェブサーバ
- ウェブサーバが Perl CGI スクリプトをどのディレクトリでも実行できるよう設定されている必要があります。
- .htaccess による設定が可能
- .htaccess による設定が可能である必要があります。
- Perl 5.8.1(5.008001) 以上
- Perl のバージョン表記は 5.010003 や 5.008001 などとなります。
- ユーザー権限で CGI が動作するウェブサーバ
- suexec 等で CGI がユーザー権限で動作する必要があります。ユーザー権限で動作しない場合も一部機能は動作します。
- SSI(Server Side Include) が利用可能なウェブサーバ
- 各ページにナビゲーション等を埋め込むために、SSI が利用可能である必要があります。SSI が利用できない場合は JavaScript で代替することができます。
- Perl モジュール LWP::UserAgent
- このモジュールは必須ではありませんが、LWP::UserAgent および Crypt::SSLeay がインストールされている環境ではトラックバックの送信で HTTPS をサポートします。また、OpenID による認証を一部サポートします。
- Perl モジュール Crypt::SSLeay
- このモジュールは必須ではありませんが、LWP::UserAgent および Crypt::SSLeay がインストールされている環境ではトラックバックの送信で HTTPS をサポートします。また、OpenID による認証を一部サポートします。
- Perl モジュール Image::Magick
- このモジュールは必須ではありませんが、このモジュールがインストールされているとサイズの大き過ぎる画像をサーバ側で縮小します。
- Perl モジュール Archive::Tar
- このモジュールは必須ではありませんが、このモジュールがインストールされていると簡単インストーラーが完全に動作するほか、管理画面から CMONOS.JP のアップデートが可能になります。
- Perl モジュール Archive::Zip
- このモジュールは必須ではありませんが、このモジュールがインストールされているとダウンロード販売時にファイルを zip 圧縮してまとめることができます。
- Perl モジュール Digest::SHA
- このモジュールは「Amazon 商品リンク」フィールドタイプを使用する場合必要です。
CMONOS.JP の設定には下記項目が必要です。
設定項目 |
説明 |
デフォルトの設定 |
Perl の位置 |
代表的な二通りのパスそれぞれにダウンロードファイルが用意されています。 |
- /usr/local/bin/perl
- /usr/bin/perl
|
sendmail の位置 |
メール送信に必要な sendmail の位置を確認します。 |
/usr/sbin/sendmail |
DBM の種類 |
使用する DBM の種類を決定します。 |
DB_File |
ファイルのパーミッション |
HTMLファイルなどブラウザでアクセスするファイルのパーミッションを確認します。 |
0604 |
ディレクトリのパーミッション |
ブラウザでアクセスするディレクトリのパーミッションを確認します。 |
0705 |
CGIファイルのパーミッション |
CGI実行ファイルのパーミッションを確認します。 |
0705 |
SSI (Server Side Includes) |
サーバ側で HTML ファイルに別のファイルを埋め込んで表示する仕組みが動作するか確認します。 |
使用可能 |
SSI 利用ファイルの拡張子 |
SSI 利用ファイルの拡張子を確認します。 |
shtml |
CMONOS.JP のサイトから、お使いのサーバにあった CMONOS.JP 「簡単インストーラー」をダウンロードします。CMONOS.JP には、Perl のパスが「/usr/bin/perl」のダウンロードファイルと Perl のパスが「/usr/local/bin/perl」のダウンロードファイルが用意されています。Perl のパスがこれら二つのどちらでもない場合は、いずれかのファイルをダウンロードし、Perl のパスを書き換えます。くわしくは「Perl が標準的なパスにない環境へのインストール」をお読みください。
ファイルは zip 形式で圧縮されています。zip 形式に対応したファイル解凍ソフトで解凍します。解凍したファイルには以下のファイルが含まれています。
- installer.cgi
- 「簡単インストーラー」です。
- license.html
- 使用許諾契約書です。必ずお読みください。サーバに CMONOS.JP がアップロードされた時点で、使用許諾契約に同意したものとみなされます。
- ReadMe.html
- はじめにお読みください。
下記も参考にしてください。
- バージョン履歴
- バージョン履歴です。
- オンラインマニュアル
- CMONOS.JP のオンラインマニュアルです。
- CMONOS_JP_manual.zip
- CMONOS.JP のダウンロード版マニュアルです。オンラインマニュアルと同じ内容です。ダウンロードして解凍してできた「manual」フォルダの index.html をブラウザで読み込んで利用します。OS 付属の検索機能などを使うと目的の項目をみつけやすいでしょう。
- styleStationery_sozai.zip
- サイトテンプレート「styleStationery」の画像素材(Fireworksファイル)です。自由に加工してカスタマイズすることができます。
FTP ソフトで「installer.cgi」のパーミッションを 0705 等 CGI 実行ファイル用に設定します。
パーミッションの設定は FTP ソフトによっては「権限設定」などの名前になっています。「0705」は、「所有者」「グループ」「その他のユーザー」が、それぞれ「rwx」「---」「r-x」となる設定です。r は読み出し、w は書き込み、x は実行(の権限があること)を意味しています。
- ブラウザで「簡単インストーラー(installer.cgi)」にアクセスします。
- 「使用許諾契約」に同意してインストールを開始すると、CMONOS.JP がサーバに読み込まれます。読み込みが完了すると解凍が実行され、解凍が完了すると「システム基本設定」画面が表示されます。
- システム基本設定を設定します。システム基本設定は後から変更できませんのでご注意ください。
- 管理情報を設定し「この管理情報で CMONOS.JP をインストールする」を実行します。これら管理情報は、後から「セットアップアシスタント/管理情報変更」で変更することができます。
システム基本設定の設定内容は下記の通りです。
- 「cgi-data」の位置
- CMONOS.JPモジュールのほか、初期設定やデータベースなどを格納する「cgi-data」フォルダの位置(「./cgi/setup/start.cgi」からみた相対パス)を設定します。選択メニューよりも「その他」欄の設定が優先されます。
- sendmail の位置
- sendmail の位置を設定します。
- DBM の種類
- DBM の種類を設定します。選択メニューはおすすめ順に表示されます。
- ファイルのパーミッション
- ファイルのパーミッションを設定します。
- ディレクトリのパーミッション
- ディレクトリのパーミッションを設定します。
- CGI ファイルのパーミッション
- CGI ファイルのパーミッションを設定します。
- .htaccess ファイル / Options
- サーバ環境により追加 Options を設定します。通常設定する必要はありません。(+FollowSymLinks (CPIなどで必須), +Includes, +ExecCGI, +Indexes)
適切なパーミッションはお使いのサーバ環境により異なります。サーバのマニュアル等で、正しいパーミッションを確認してください。パーミッションの設定に誤りがあると、CMONOS.JP が動作しない場合があります。
SSI(Server Side Include)が利用できない環境では、インストール作業完了後、「~/cgi-data/lib/env.pl」の104行目、SSI 設定を書き換えてください。ダウンロードして漢字コード UTF-8・改行コード LF に対応したテキストエディタ(秀丸エディタ、TeraPad、mi 等)で書き換えた後、アップロードして古いファイルと差し替えます。
# SSIが使用可能(yes=1/no=0)
$ssi = 0;