レンタルサーバのトラブルやサイバー攻撃。いつどんな理由でサイトのデータが消えてしまうかわかりません。サイト全体を定期的にバックアップして、万が一のデータ消失に備えましょう。
CMSで構築されたサイトでは、サーバ上のデータがすなわちオリジナルとなります。そのため、レンタルサーバのトラブル等で、サイトの一部あるいは全部が消えてしまうと、なんらかの形でバックアップが取られていない場合、もう一度入力しなおすほか復旧の手だてがありません。
データベースサーバを利用しない CMONOS.JP なら、サイト全体のバックアップも簡単です。時間はかかりますが、FTP で関連ファイルをダウンロードするだけで済みますので、万が一に備え、ぜひとも定期的にバックアップをとるようにしてください。
CMONOS.JP のバックアップは、FTP でサーバに接続し、cgi-data フォルダと HTTP 公開フォルダを選択して、ローカルディスクにダウンロードするだけ。簡単です。
ファイル圧縮機能(tar-gzip)が動作するサーバでは、「サイトテンプレート作成」機能を利用して、もっと手軽にサイト全体をバックアップできます。
「セットアップアシスタント」の「サイトテンプレート作成」を開き、「サイトテンプレートに記事およびデータを含む」を有効にして「現在のディレクトリを元にサイトテンプレートを作成する」を実行すると、サイト全体がサイトテンプレート化されサーバ上に保存されます。
「サイトテンプレートに記事およびデータを含む」を有効にすると、サイト全体を「サイトテンプレート」としてバックアップできます。
記事およびデータを含むサイトテンプレートを作成したら、「セットアップアシスタント」の「サイトテンプレート書き出し」を開き、作成したサイトテンプレートを選択して、書き出しを実行します。
サイトテンプレートを選択して「書き出す」ボタンをクリックします。
サイトテンプレートの圧縮が完了すると、もう一度「書き出す」ボタンが表示されるので、これをクリックします。
規模の大きなサイトでは圧縮に失敗する可能性があります。その場合は FTP で「~/cgi-data/template/site」にアクセスし、その中のサイトテンプレートフォルダをダウンロードします。
ダウンロードしたファイルは、「セットアップアシスタント」の「サイトテンプレート読み込み」からアップロードして、「サイトテンプレート適用」で現在のディレクトリに適用することができます。
消失したサイトを再構築する際に使えるだけでなく、サーバの引っ越しや、別のサーバにまったく同じサイトを構築する場合などにも使えます。
サイトテンプレートがサーバ上で一つのファイルに圧縮されるのでダウンロードはあっという間です。
更新頻度にもよりますが、少なくとも月に一回程度、バックアップをとることを強くおすすめします。多数記事を追加したときなどは、ついでにバックアップもとっておきましょう。
ちなみに、「サイトテンプレートに記事およびデータを含む」「サイトテンプレート作成」と「サイトテンプレート適用」を利用すると、サイト全体についてテキスト置換ができます。
バックアップとしてのサイトテンプレートを元にテキストを置換するので、万が一テキスト置換が問題を引き起こしても、元となったサイトテンプレートまで戻すことができます。
サイト構築のひな形としてだけでなく、バックアップやサイト全体の修正にも役立つ「サイトテンプレート」。ぜひご活用下さい!